NAGAOKA COME 100PPYOU FES 2020

ニュース

『米百俵の精神、いま再び!』

本日、長岡市での記者会見において、「長岡 米百俵フェス 〜花火と食と音楽と〜 2020」の開催概要を発表いたしました。
現下のコロナウィルス感染状況を鑑み、2月の開催発表以来、半年近く状況を見守り、慎重に開催の可否を検討した結果、本日の発表に至りました。
記者会見でも申し上げましたが、開催にあたっては、何よりも来場者の皆さま、出演者の皆さま、スタッフの安全、安心を第一に考え、現在取り得る最大級の予防策を講じたいと考えています。

もとより、この米フェスは「世界一HAPPYなフェス」を目指してスタートしました。
「HAPPY」になるためには、何よりもそれ以前に安全、安心が確保されていなければならないのは当然です。
そのために、今年は現在の首都圏での感染拡大を受けて新潟県民限定入場とし、さらに1日5,000枚までのチケット販売制限を行います。

フェスの主旨から言えば、地元の地域活性や交流人口増大も目的でしたので、その方針決定は苦渋の決断です。
しかし、今年に限っては、まずは地元の皆様が安心してご来場できる環境を作ることが先決だろうという考えのもと、決定いたしました。
県外から、ご来場を楽しみにしていた皆様、本当にごめんなさい。

もちろん、今後、開催日までに劇的に感染状況が改善されれば、規制の緩和も考えます。
しかし、現時点では、最高、最大の予防策として、このような規制策をとらせていただきます。
どうかご容赦ください。

開催に関しては様々なご意見があるのも承知しています。
しかし、今のコロナ戦時下のこの鬱屈した空気の中で、鬱々とした生活を余儀なくされている皆様が、秋の1日東山の広大な自然のもと、音楽と食と花火を楽しんでいただき、日頃の鬱憤を晴らしていただければ、それこそがフェスの本義だと考えています。

昨年は台風19号の影響を考え、皆様の安全を考慮し、開催前日でも中止を決定いたしました。
今年も、もしも皆様の安全が担保できないと判断したならば、同じく開催前日であっても開催の中止を判断する勇気を持ちたいと思っています。
どうか、開催にあたっての主旨をご理解いただき、多くの方々にフェスにご参加いただければと願っています。

昨年の台風での中止に続き、今年はこのコロナ禍と、米フェスにとって苦難の船旅が続いています。
しかし、地元長岡は二度の戦災、そして中越大震災から不屈の長岡魂で立ち上がり、街を復興させ、人を育ててきました。
150年前、越後三根山藩から送られた米百俵を、藩士へ配給するのではなく、郷土の復興のための人材育成を目指し国漢学校を建てた先人の例に倣い、我々もこのコロナ禍のもとで、様々な困難に立ち向かいながらも開催を目指したいと思います。
それは、何よりこのフェスが、子供達に夢を与え、郷里を活性化させるという長期展望のもと、多くの皆様のご協力と愛情に育まれながらスタートしたフェスだからです。
この苦しい状況の中でこそ、我々も、かの先人の魂を引き継ぎ、不撓不屈の精神で米フェスの開催、持続を目指し、いつかこのフェスを地元の子供たちが誇りとするようなイベントに育てていきたいと思っています。
そして、それこそが、「米百俵の精神」の継承と言えるのではないかと思っています。

最後に、今回のこのコロナ感染下で、エリザベス女王が英国国民に発せられたメッセージを少し拝借して、皆様へのyellとさせていただきます。
“WE WILL MEET AGAIN AT NAGAOKA SOON !”
長岡の地で、多くの皆様の笑顔とお会いできることを、心より祈っています!

令和2年7月21日
米百俵フェス
総合プロデューサー
北牧裕幸